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「超絶職人」米原の浜田工房へ!

きっしーきっしー
デザイナーのきっしーです。
すごい職人にあってきました



それなりに晴れた春の気持ちのいい日。
「1/5サイズのすんごいミニチュア模型を作る職人がいる」
という話を聞きつけ、
都会の喧騒から離れた、滋賀県米原の浜田工房にお邪魔させていただきました。


浜田工房の内覧。あらゆる大きさの刃物や工具がずらりと並ぶ。

今回お伺いさせていただいた、浜田工房の浜田さんについては、
伊藤社長からは「すごいで、まじで」としか聞いていなかったのですが、実際お会いしてみると

「すごいでマジで」でした。

浜田工房 浜田工房

御覧ください。
ずらりと並んだ名作のイス達。これら全部1/5サイズの模型です。これら全部浜田さんの手作りです。
しかもこれ、ほとんど図面がないの、あらゆる資料を参考に自分で図面を起こして1/5サイズで再現したそうです。
ほんで、すごいのは「カタチ」を再現したことだけじゃない。
イスの素材(木材も金属もブラスチックも革も生地の縫製も、テンション材の織も)、設計(開閉や折りたたみ、角度調節、ボタンステッチも木目も)も。
再現しているんです。

1/5で。

ちなみに使用している糸も1/5なんだとか。
どうやって縫うんだ

↓撮影スペースで撮影させてもらいました。

アントチェア(3本脚):-アルネヤコブセン(Arne Emil Jacobsen)-

ハープチェア:-ヨーゲン・ホヴェルスコフ(Jorgen Hovelskov)-

しつこいようですが、1/5サイズのミニチュアです!!
写真にするともはや、本物かどうかの区別もつかない、それくらいの精密さです。


フォーボーチェア:-コーア・クリント(Kaare Klint)-
きちんと座面まで籠目で織られている・・。現行の市販モデルではなくファーボー美術館に展示されているモデルのようです。初期モデルにこだわるところが本物志向の浜田さんらしい。(でもやっぱりこの子が一番大変だったみたいです。)

Yチェア:-ハンス J. ウェグナー(Hans Jørgensen Wegner)-
日本でも人気の、もはや説明不要のYチェア。ペーパーコードもしっかり再現、現物もあり、嬉しすぎて亀の子のように重ねて撮影。(ちなみに浜田さんのダイニングチェアはYチェアでした)


セブンチェア/Series 7 Chair:-アルネ・ヤコブセン(ARNE JACOBSEN)-
これも日本でかなり人気が高いシリーズですね。個人的に好きなイスなのでこちらも記念にパシャリ。


玄関に飾られていたハープチェアとミニチュアのハープチェアのツーショット。ちなみにこちらの現物サイズのハープチェアも浜田さんが自作したものです。

↓こちらは浜田さんが愛用している工具。1/5のために自作している道具もあります。小さーい鉋(かんな)はほとんど自作みたいですよ。

四六時中、
「すごいですね、やばいですね!」
しか話せなかったティーンエージャーのような私に浜田さんはサラリと
「いや、普通ですよ」
と、さらりと言ってのけました。
本当にサラリ、と。

ここで少し浜田さんについて。
浜田さんは、(いい意味での)変態的天才と感じましたが、浜田さんの過去の仕事っぷりや今回の作品を見せていただき、また一緒にお昼ご飯を食べたりしながら感じたことがあります。

本当に何事もマイペースに楽しむ人です。
仕事でも見えない部分も、プレゼンが終わったら破棄される模型も関係ない、全力で自分が納得するレベルまで仕上げる。それを楽しんでいる。他人は関係ない、まず自分が納得するレベルにまで仕上げる。
本当に自分自身を、自分の本質をそのままに生きる人。
何にも流されないで「自分が愉しみたいことを本気で真剣に楽しむ人」。
それが私の目に写った浜田さんです。

お昼ご飯も何も着飾ることもなく、浜田さんはいつものご飯を食べ、私たちはコンビニ弁当を買いに行って一緒に食べる。食後に自然と温かいお茶を頂いて日常の何気ない会話をいつの間にかしている。
お庭には最近始めた家庭菜園があり、まったりとそれを楽しんでいる。
孫さんと楽しむラジコンのショベルカーで一緒に遊んでくれる(楽しかった)。

浜田さんは実際、半端ないレベルの職人です。
ハンス J. ウェグナー本人に直接会い「パーフェクト!」と太鼓判を押され、正式にミニチュアモデルの依頼をウェグナー本人からもらえるだけの技術がある職人。
でもそれを感じさせない、本質的に人間力のある仕事人でありヒトだと感じました。

作業場、作品、そして浜田さんの生活感と人間力。
いい仕事と人生の先輩としての背中を見せてもらった米原の出張でした。
きっしー感激。
自分ももっと「これがワイの魂の表現や!」と言える仕事に夢中になろうと(勝手に)励まされた気分です。

ちなみにこの後、長浜で別の意味ですごい仙人にお会いするのですが・・。
また機会があれば書かせてもらいます。

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