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「つみきソファとこれから」のディレクションを振り返る

じんぼじんぼ
こんにちわ、じんぼです。
今回は昨年開催したつみきソファイベントのディレクション内容について振り返ってみたいと思います。

COVID-19の自粛などの影響もあり、新しいライフスタイルへの転換期を迎えてきているなぁと感じています。
このタイミングだからこそ私たちの提案するもの、したいものはどんなライフスタイルなのか?を改めて見つめ直してみようと思い立ちました。

そこで思い出したのが、2019年11月に開催した自社ブランド「ローソファ専門店 HAREM」のつみきソファ専門イベント、「つみきソファとこれから」
まさに内容は「これから」のことを考えたイベントだったじゃないか!

このイベントでは、大阪ショールームのもりた店長がメインになり考えた「つみきソファによるライフスタイル(ライフステージ)」をテーマに、モデルイメージを作り、そこに合わせたサイズ展開・生地のチョイス・そして合わせるレイアウトのイメージを検討しました。

つまりイベントでのディレクション内容には、わたしたちHAREMからの提案がたっぷり詰まっているのです!
すでにつみきソファを使っているひとにも、これから考えている人にも、もちろんこれから出会う人にも、このディレクション内容に込めた想いを知ってもらうことで、新たな可能性を広げてもらうことができるのではないかと思います。

ということでぜひとも今回、その提案内容をご紹介させていただきます。

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きっしーによるイベントレポ
つみきソファのイベント「つみきソファとこれから」が開催されました。

イベントで使用したパースを公開中
つみきソファと色々なシーン

内容:
・「つみきソファとこれから」とは?

・「暮らしに寄り添うつみきソファ」
 ステージ1 – はじまり
 ステージ2 – 拡張と汎用
 ステージ3 – アップグレード

・「ライフスタイルの提案」
 シーン1 – アートのある暮らし
 シーン2 – 畳とつみきソファ
 シーン3 – ペットとの暮らし

・さいごに – HAREMのこれから

 

「つみきソファとこれから」とは?

つみきソファと、お客様のこれから。
つみきソファと、HAREMのこれから。

この2つをテーマにして、「つみきソファとこれから」という名前が付けられたつみきソファのポップアップイベント。
「つみきソファとお客様のこれからのライフステージ」に焦点を当て、シーンごとにコーディネート、ライフスタイル提案を行った。

「ライフステージ」とは人の一生をいくつかの期間に分けた場合のそれぞれの期段階のこと。

独身期→結婚期→育児期→こどもの成長期→子育て後→熟年期

ソファを購入する年齢以降で考えた場合、平均的なライフステージは上記のように分け、
それぞれライフステージによってライフスタイルが異なるため必要となる家具や家具のサイズも変わってくる。

 

「暮らしに寄り添うつみきソファ」

イベント会場では、テーマ別に6つの展示スペースを設けました。
それぞれのシーンでモデルイメージを固め、ライフスタイルを想定してサイズや生地をチョイスし、インテリアをコーディネート。
大枠のテーマとしては、ライフステージによって一緒に成長できるソファです。

つまり、つみきソファはライフステージが移っていってもカバーを変えたり、足したり引いたりしながらずっと一緒に過ごせるということ!
それは「10年保証」をつけられるくらいの商品への自信はもちろん、ヘタリが気になりはじめても中材交換ができるというシンプルな構造があってこそ。
(カーバーは5〜7年程度で交換していただくことを推奨しています。)

まずはイベントで採用した、3つのステージに分けた「つみきソファとのこれからの暮らし」をモデルイメージ・テーマをご紹介します。

 

ステージ1 – はじまり

モデルイメージ:
パートナーやカップル、もちろん一人暮らしでも。(独身期~結婚期)
これからはじまる新しい暮らし。
つみきソファでのライフステージのはじまり。

サイズは比較的小さめのサイズで、でも2人程度がゆったりとくつぐには十分な大きさのW1400~W1600程度を想定。
空間もこじんまりと。1DK程度の小さめのアパートから、新生活を始めるような設定。

家具はナチュラルの木材で統一しソファ生地はライトグレーを合わせ、明るく爽やかな印象へ。
デザイナーテキスタイル(Asendada)のクッションを差し色にしました。

こちらは会場で展示したイメージパースとコンセプトコピーのパネルデータ。
(Perspective drawing:Kohei Ito / Copy:Miwa Mizushima)

こちらが実際の展示内容。
会場の導線の関係で少しだけ距離感が狭くなってしまいましたが、ラウンドの小さめサイズのこたつ(miiこたつ ラウンドタイプφ800mm)を合わせて設置して、コンパクトで明るい展示イメージとなりました。

 

ステージ2 – 拡張と汎用

モデルイメージ:
子供と夫婦の4人家族。(育児期~こどもの成長期)
新築や引越しなどで、4人で過ごすには少し手狭になったサイズからW1800~W2000サイズへ変更。
固定肘掛のないつみきソファなら、小さな子供2人と夫婦の4人なら十分にくつろげる広さも。

小さなお子さんのいる家庭で安心して暮らしてもらえる設計と素材。
お昼寝場所になったり、遊び場になったり。
シンプルなデザインだからこそお子さんのどの成長段階でも、寄り添える。
そしてもちろん大人もしっかりとくつろげる。

実際に当店にご来店いただくお客様の割合でも、この段階が多いです。
一番このソファが活躍する時期かもしれないな、と思います。

また、はじめに使用していた小さめサイズと合わせて、コーナーソファとして使うことも可能。
コーナーソファにすることで、より広々と使えるサイズ感なので子供が成長しても十分な広さを確保できます。

生地カラーは手触りが柔らかく、でも水洗い可能な生地をチョイス。
アイボリーのカラーにすることで、お部屋全体が明るい印象にまとまります。

小さなお子さんのいるご家庭では、どうしても汚れの目立ちやすい明るいカラーは避けられがち。
けれど明るいカラーにすることで、汚れをすぐに見つけられるので常に清潔に保つことができるという利点もあるんです。

会場で展示したイメージパースとコンセプトコピーのパネルデータ。
(Perspective drawing:Kissy / Copy:Miwa Mizushima)

実際の展示内容。
オプションクッション(ほぼ)全部のせで、子どもは楽しめて大人もくつろげる贅沢仕様!
オプショングッズも同じ生地を採用することで、ソファの一部になって全体の統一感が出ます。

COURT(by 堀田カーペット)のウール100%ラグに、安心して遊べるコルク製のつみき TOKYO CORK BRICK(THE TOKYO CORK)。
サイドテーブルも同じコルク製のSTOPPER STOOL CLEAR(by THE TOKYO CORK)で揃えて展示しました。

つみきソファのポイントの一つでもあるのが、ソファ自体がウレタンのみでの製作(サポートフレームを除く)なので硬い部分がなく安全性にも優れていること。
そこにウールのラグ、コルクのおもちゃやスツール。
楽しく遊ベて、ゆったり過ごせて、やさしく受け止めてくれる組み合わせです。

 

ステージ3 – アップグレード

モデルイメージ:
子育てがひと段落した夫婦。(子育て後~熟年)
2人の生活が再び戻ってきたころ。
お互いの趣味の時間を大切に、セカンドライフへの準備を意識し始める。

立ち座りのしやすさを考え、つみきの木を追加してアップグレード。
高さも変わり、無垢材のフレームのおかげで見た目にも高級感が出てより味わい深い雰囲気に。

遊びにくる子供たちもゆったりくつろげるよう、今まで購入したソファ2台を組み合わせてコーナー設置もできるイメージで展示はコーナーにしています。

会場で展示したイメージパースとコンセプトコピーのパネルデータ。
(Perspective drawing:Kohei Ito / Copy:Miwa Mizushima)

実際の展示内容。この空間のみ1段上がったステージをつくってより他のソファとは違った存在感を演出しました。
現在のつみきソファのメインイメージである、ネイビー(パステラ:デニム)をベースにカラフルなクッション類、そこにオーク無垢材のフレーム「つみきの木」をプラス。

フレームを足す、カバーを変える、オプションを足す、減らす。
それだけで同じなのに同じじゃないソファに生まれ変わる、だからながく使える。

これが今回一番伝えたかった、つみきソファだからできる「ロングライフ」な提案です。

 

    「ライフスタイルの提案」

加えて会場には、ライフスタイル提案として3パターンの展示を行いました。
「ソファとはこういうもの」という考えを取っ払って、つみきソファだからこそできる形を模索した提案です。

 

シーン1 – アートのある暮らし

テキスタイルブランドのAsendadaの生地を採用し、ソファ自体にデザイン(デザイナーズテキスタイル)を融合する試みを行った。

大好きなアートや気に入ったデザインは毎日喜びをあたえてくれる。
お気に入りがあると気分がいい。当たり前だった風景が、そこにあることで違った風景になる、そんなテキスタイルになれたらいい。
Asendada ホームページのconceptより抜粋)

そんなコンセプトで風景を切り取ってデザインされたテキスタイルブランドAsendada。
もりた店長が「アートのある暮らし」というコンセプトをやりたいと考え、それに合わせたデザイナーズファブリックを探していたときAsendadaのコンセプトが目に止まりました。
まさにぴったりのコンセプト。考えがマッチした瞬間!
そして実際にデザイナーのサトウアサミさんにも相談させてもらい、ソファ生地用テキスタイルの採用が決定しました。

採用したのは「Go」と名付けられた生地。
黒×黄色の奇抜な色合い、生地いっぱいに描かれた大柄。
シンプル好きの日本人にはまだまだ馴染みのない柄物ソファ。

だけど、小さなまとまり(統一感)だけを考えるのではなく大きな枠でみたときに、ライフスタイルとして「好きなデザイン・アートのある暮らしって楽しい」を感じて欲しい、そういう幸せのあり方もあることを提案していきたいという思いからこのスペースを採用しました。


(「Fresh_Black」を使用したスツールまる、奥が「Go」を使用したつみきソファ)

会場のスペースには、Asendadaデザイナーのサトウアサミさんがコーディネート提案まで。
「Go」を使用したつみきソファに「Cloudy」を使用したペンダントライト、
「Fresh_Black」を使用した新商品のスツールまる、そしてお借りしたAsendadaのテキスタイルもインテリアとして配置しています。

柄物を組み合わせる発想にまだまだ馴染みのない日本人ですが、違う柄の組み合わせにもかかわらず空間全体にはまとまりがあると思いませんか?
まさしく「好きなデザインを詰め込んだ」空間を再現できたからじゃないかなぁ、と思います。

実はこの「Go」を使用したつみきソファ、このイベント後にも改良が進められています。
生地の向きと柄合わせを再度打ち合わせし直し、新たになったものが大阪ショールームでご覧いただけるので機会のある方はぜひ!

 

シーン2 – 畳とつみきソファ
今では当たり前になったフローリング重視の日本の住宅ですが、小上がりにしたり、一部を畳にしたりと、まだまだ切り離せない日本人が慣れ親しんだ「畳」。
HAREMでも取り扱いのある置きタイプの畳「OKI!TATAMO」との組み合わせにより、ローソファであれば畳にもソファが馴染むことをもっと知ってもらいたいと考えました。

OKI!TATAMOとは?
これまで畳の製作に使えなかった90cm以下の国産イ草を活用した、置き式の厚さ1.5cmのパネル商品。
1畳セットと1.5畳セットがあり、コンパクトな都会のお部屋にもフレキシブルに対応できるよう3種類のサイズで構成。
カラーのディレクションは「CMF=COLOR(色)MATERIAL(素材)FINISH(仕上げ)」の専門家である玉井氏。また、染色はイ草専門の染め職人によるもの。


(Perspective drawing:Kohei Ito / Copy:Miwa Mizushima)

イメージテーマは小上がりの空間に設置された、「大人のための趣味スペース」。
本を読んだり、カメラを触ったり、パソコンをしたり。
お酒を傾けながら、趣味の道具の手入れをする時間を過ごすための空間です。

そのイメージから落ち着いたカラーを意識し、黒の畳で空間全体を引き締め、そこにワンポイントとなるエメラルドグリーンの生地を採用。

サイズはW1100を採用し、一人で寛ぐには贅沢になる、2人でも座ることのできるサイズに。
そして奥行きもさらにコンパクトになるよう、特注でD750に変更(本来はD900)。
これは、あくまでも「大人のための趣味スペース」というテーマの通り、 ”サブのソファ” だから。
コンパクトなサイズにすることで、一段上がった小上がりの空間や小さくな和室でもさらに圧迫感を無くしてソファを置くことができるという今までとは少し違うつみきソファにもなりました。

クラッシックな雰囲気になるよう、イサム・ノグチ氏デザインの「AKARI スタンド」を合わせて。
ふんわりとした和紙を通したやさしい光が、ブラックの引き締まったカラーの畳によく映えるんです。

これは夜に灯して、窓を開けて虫の声を聞きながら一杯飲みたくなる空間..!

働き方が見直される今、より「自分の時間」を大切にできるライフスタイルが確率されていくんだと思います。
そんな大切にしたい時間をより有意義に過ごすためにも、このコンパクトサイズのサブソファという考えはこれからのライフスタイルにより一層馴染む一つの提案になりそうです。

 

シーン3 – ペットとの暮らし

HAREMではよくペットを飼ってらっしゃるお客様が来られます。
ペットと快適に過ごすため、健康(怪我)のため、理由は様々。

近年でもペットと過ごすリビングスタイルのひとつとしてローソファは注目を浴びています。
ただ低いという安心感だけではなく、いつも「心配事のない」ライフスタイルを提案したいと考えました。

怪我などの心配事は座面20cmという低さがカバーしてくれる。
ならばメンテナンスに目をつけて、生地をこだわってみよう。


(Perspective drawing:Kissy / Copy:Miwa Mizushima)

まずは猫ちゃんの引っ掻きにも耐えることができる、HAREMでもペットのいるご家庭におすすめしている生地「ラムース」をベースに。
つみきソファのオプショングッズであるエプロンカバーを今回のイベントで新採用した「アクアクリーン」生地で。

質感の異なる、メンテナンスにも耐久性にも優れた2種類の生地を組み合わせて、今までとは少し違った「ペットと過ごせるつみきソファ」が出来上がりました。

(本体のボルドーの生地にラムース、モスグリーンのエプロンカバーにはアクアクリーンを使用)

コーディネートも、あえてペット暮らしのイメージからは離れた少し高級感を持たせるイメージに。
ドイツの老舗家具ブランドhülsta(ヒュルスタ)のテレビボードに、シンプルで軽やかなデザインにミラー電球によりシェードからきれいな光の漏れるTONG LIGHT(by DUENDE)をチョイス。
シンプルなつみきソファだからこそ、生地のチョイスで印象が大きく変わるのがよく伝わる組み合わせだと思います。

けれど性能は、ペットも飼い主も過ごしやすいのに変わりなし。
あえて少し背伸びをしたような空間でも居心地のいい「くつろぎ」を手に入れることができる。
ペットと暮らす多くの人が、ながく共に過ごせるソファであって欲しいという思いを込めています。

 
 

さいごに – HAREMのこれから

以上が「つみきソファとこれから」を通して「ライフステージ」に別に考えたつみきソファ、そして新しいライフスタイルとしての提案でした。

つみきソファがデビューして約10年。
それまで当店の人気ソファとして、たくさんのお客様の暮らしに寄り添ってきてくれ、たくさんのアイテムが増えたり、改良を重ねたりと進化をしてきました。
そしてこのイベントを通じて、変えるコーディネートや生地によって色々なライフスタイルをイメージさせてくれたつみきソファ。

イベントではライフステージを仮定し、イメージモデルを据えてコーディネートを行なったが、これはあくまでひとつの可能性です。
年齢も、悩みも、家族構成も違えば決して同じライフスタイルはないですもんね。

どんな環境にも、移り変ろうとしているライフスタイルにも、柔軟に対応できるソファだなぁとしみじみ。
それは、日本人の暮らしに馴染む「床暮らし」だからこそなのかもしれません。

なんとも奥が深い「床暮らし」。
けれど誰にでもすぐに始められる、一番身近な暮らしもまた「床暮らし」。

私たちはまだまだ”モノ”としてのソファではなく、その先の暮らしを豊かにする”ローソファ”を通じた「床暮らし」をこれからも探求していく必要がありそうです。

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